どうも、サメ男です。今回は英会話レッスンの失敗パターンその5です。それでは、今日もさっそく失敗屋さんのお話を聞いてみましょう。
出てこいや~!
失敗パターンその5:自分では使わなそうな表現ばかりがテキストに載っている
Eさんはテキストを使ったレッスンを受講しています。仕事で使う英語を身につけたいので、ビジネス英語用のテキストを選びました。でも、研究職の自分はやらないような電話の応対や顧客訪問といったシーンばかりが出てきて、あまりやる気が出ません。もっと自分の仕事内容に合ったテキストがあればいいのですが、ニッチな業界・職種なので見つかりません。
たしかに英会話のテキスト見てたら、こんなんないわ〜って思うシーンある!
テキストが自分の仕事内容にぴったりこなかったり、ちょっと時代遅れだったりというのは、ある意味仕方がないことです。自分の仕事内容や趣味にぴったり合うテキストは存在しないと思ったほうがいいでしょう。
ほな、このお悩みは解決でけへんな~。
理想のテキストはないかもしれませんが、テキストの使い方を変えることで十分に学習効果を上げることはできます。
ほな、もうちょっと教えてくれる~?
テキストを文法書として活用する
英会話のテキストは、いわば「そのまま使える例文集」ですよね。でも、多くのテキストにはもう1つの隠れた側面があります。それは、文法の参考書としての顔です。
私が持っている市販のビジネス英語のテキストを例にとってみましょう。そのテキストのユニット1のトピックはCareers(職業、経歴)で、会話のスキットは電話応対のシーンです。
でた、電話!
ユニット1はこのようなトピックやシーンに加えて、ある文法事項もターゲットにしています。会話の中のいくつかの表現を見てみましょう。
Can I talk to Mr. Evans?(Evansさんと話せますか。)
I’ll put you through.(おつなぎします。)
Could you give me your name and address, please?(氏名と住所をいただけますか。)
何が文法のターゲットかわかりますか?
疑問文の作り方とかかな?
正解は助動詞でした。
そうか、全部の文にcanとかwillが入ってるもんな!
こういった文法事項を自分で使いこなせるようにしていけば、例文はそのまま使えなくても、英語力アップにつながるはず。
文ではなくフレーズ単位でみる
また、文まるごとではなくフレーズ単位でみていくと、ほとんどの表現が身近なものになります。さっきの3つ目の例文のCould you give me…?というフレーズは、電話のシーンから切り離しても、すごく使いまわせそうな表現ですよね。
たしかに、Could you give me a hand?(ちょっと手伝ってくれる?)とかCould you give me a ride(車で乗せてってくれる?)とか色々あるな。
会話の中の「この部分は使えそう」と思えるフレーズを断片的にでもピックアップして、その応用の仕方を先生に教わるといいでしょう。
このように、テキストから自分にとって重要なエッセンスを抜き出して吸収することをオススメします。
エッセンスが少なそうなテキストやったら、チェンジしてや~。
クロやんは最近新しく覚えたフレーズとかある?
あるで。カッコええやつが。Take it or leave it!
ああ、「これ以上の交渉には応じないから、買うか買わないか決めて」
っていうフレーズだね。どこで覚えたの?
レッスンのテキストに電化製品を買うシーンが出てきて、ワイがお客さん役やったから、どんどん値切ったってん。そしたら、先生がそれを言わはったんよ。せやけど、ワイはそんな高いのいらんゆうて帰ったってん。
なるほど。アドリブも入れて、自分に役立つエッセンスも切り出せてるし、理想的なレッスンの受け方ができてるね。
でも、なんか心配…